旅の初めに/ 寄席 / 絵札見本市 / 入門 / 仕事座 / 小咄茶屋 / 絵札市場 / 札街道


 
 世界観
  大江戸バリアントとは、架空の東方国家【日の本】を舞台に
  【仕事人】たちが刀を頼りに冒険を繰り広げる、和風世界観の
  カードワースです。
  実際の江戸時代と比べると、ゲーム向けのデフォルメで生じたズレが
  多々あるのでシナリオ製作の際はご注意を。
  なお、あまり厳格に公式に世界観を設定する事は、
  シナリオ作者とプレイヤーの創造の幅を狭める事になるので、
  ここでは本家CardWirthとの違いについて詳しく記します。


仕事人(=冒険者)

 この国では【冒険者】の地位は【仕事人】と呼ばれます。
 彼らは【万長屋(よろずながや)】と呼ばれる家屋に住んでいます。

 万長屋の【大家】は、表店では居酒屋や蕎麦屋などを経営していますが、
 その一方で 『何でも屋』としての側面も持っています。
 大家は妖退治などの雑務を依頼として引き受け、要点をまとめた張り紙を
 長屋に面した通りの掲示板や居酒屋の壁に貼りつけていきます。
 これを見て興味をそそられた仕事人は、大家に詳しい話を聞いて旅に出るのです。

 「大家と言えば親も同然」と言われる様に、
 仕事人と大家は、多くの場合強い信頼関係で結ばれています。
 長屋の管理、関所の通行手形発行や【仕事座】の加盟、結婚式の親族代理など
 大家の存在無くして、仕事人は成り立たないといっても過言ではないでしょう。

 ですが、仕事人の飲食費や依頼の仲介料などで、大家の生活が成り立っている
 面もあり、お互い持ちつ持たれつ毎日を生きているのです。

  目次
 ■世界観
 ├仕事人
 ├通貨単位
 ├妖怪変化
 └その他
 ★ダウンロード
 ├絵札噺本体
 └旅噺












通貨単位

 大江戸バリアントの通貨単位は大きく分けて三種類あります。
 具体的には【文(もん)】【両(りょう)】【匁(もんめ)】です。
 文は銭貨、両は金貨、匁は銀貨です。

 100文が1両と同価値、1両と1匁が同価値です。
 採掘量の問題もあり日の本においては金と銀はほぼ同価値となっています。
 日の本東部では金、西部では銀が多く採掘されるため
 東西で金と銀の流通量は大幅に変わります。

 庶民の間では銭貨が多く行き交い、商人や大名の間では
 金・銀貨が多く出回っています。
 また大きさと銀の純度の差から1文と西方国家の銀貨1枚(1sp)が
 同価値となります。

 現代日本の価値に直すと一文がおおよそ100円の計算となります。
 現実世界の江戸時代とは大きく異なりますので注意しましょう。

 また日の本には妖術や法力、陰陽術などの不可思議な力が存在するため
 生活周りが現実の江戸時代と多少異なります。
 そのことも考えて道具・技能絵札には適切な価格設定をしましょう。


妖怪変化

 この島国においては、【妖怪変化(ようかいへんげ)】と呼ばれる魔物が存在します。
 多くの場合、妖怪は人の営みを妨げるため、庶民は仕事人に退治を依頼します。
 仕事人にとって妖怪との対立は避けられない事なのです。

 妖怪変化は大きく分けると二種類あり、
 狐狸や河童など野生動物が進化して人の形を成した物を
 【妖魔変化(ようまへんげ)】と呼び、
 から傘やろくろ首など物や事象が時を経て自我を持った物を
 【怪異変化(かいいへんげ)】と呼びます。

 妖魔変化は人間と長い歴史の中で対立してきましたが、
 怪異変化の多くは怨念や残留思念の影響で突発的に誕生したものです。

 例えば【幽霊】などは死者の無念から生まれたもので、
 その思念や魂が猫に憑依することで【猫又】になります。
 一方【から傘】などは傘を捨て行く人の多さや、傘を使った子供の悪戯から産まれた
 教訓付きの都市伝説でしたが、広く知れ渡り民間信仰の域まで達したため
 都市部で大量発生するようになりました。

 このように、物に対する信仰・執着・悪意などによって生まれた
 怪異変化のことを【付喪神(つくもがみ)】と呼びます(九十九髪の表記もあり)。

 また、生活や戦闘に役立てるため人為的に創造した憑喪神を【式神】と呼びます。
 京の都は四神(青龍・朱雀・白虎・玄武)の信仰から創造した式神で守られています。

 妖怪変化の類は肉体的損傷や依り代の破壊で滅ぼすことが出来ますが、
 妖魔にはより強い妖の力を、怪異は神聖な力を持って容易く滅ぼす事が出来ます。

 しかし、長い年月をかけて修行した妖魔は【天狗】に、
 多大な信仰心を得た怪異は【八百万の神】の一員となり、その弱点を克服します。

 北方の蝦夷地には、天狗や山神の治める魑魅魍魎の国が存在するとも言われ、
 幕府の最高権力者【征夷大将軍】の役職が制定されたのは、蝦夷地に住む
 妖怪変化を討伐するためとも言われています。


その他

 ・亡者退散に相当するスキルは廃止され、代わりに『陽の魔弾』が実装されました。
 ・『魔法生物』の項目が『妖魔変化』となったため、狸などの妖怪には必ず
  弱点が付随します。
 ・キーコードは本家CardWirthとの互換性を高めるため、『魔法』『召還獣』と言った単語
  もそのまま使用されています。
 ・本家CardWirthの『Yado』フォルダから『Naga』フォルダに宿ファイルをコピーする事で、
  移民の宿を作ることが出来ます。



ダウンロード

 

絵札噺 - 大江戸バリアント本体   
 

▼【ダウンロード】

CardWirth『大江戸バリアント』のフルパックです。
本家CardWirthフォルダにインストールする場合は、『DefKeyCode.txt(キーコード一覧』
『ReadMe_1st_Full.txt(説明書)』『CardWirthEditor.cfg(エディターの設定)』
を上書きして
しまうと、本家CardWirthに支障をきたす恐れがあるのでご注意下さい。


旅噺 - シナリオ
 

大江戸バリアントで遊ぶ事の出来るシナリオです。
プレイの際はシナリオデータを『Ohanashi』フォルダに挿入してください。

   

▼『旅の初めに』

-

口調・一人称・移民をサポートするユーティリティシナリオです。
このクーポンを各自に配布することでPCに強い個性を与える事が
出来ます。また、本家CardWirthの『Yado』フォルダを用いて移民
の宿を作ることも可能です。
これらのクーポンはあくまでシナリオ製作の『素材』なので、対応さ
せるか否かは各自の判断にお任せします。

『将軍の御膝元・江戸』

-

GroupAsk氏作『交易都市リューン』が原作の店シナリオです。
各種施設の名称はCardWirthの著名な地名のパロディとなってい
ます。シナリオへのカードデータのインポートは一部の素材が別作者
素材の改変のため、付属テキストへの掲載をお願いします

▼『狸の住まう穴』 - GroupAsk氏作『ゴブリンの洞窟』が原作の短編シナリオです。

・『妖怪図鑑』(予定)

-

妖怪変化のレベル・能力値設定の参考資料です。
シナリオへのインポートなどはご自由にどうぞ。

▼(フォルダ画像) - 『大江戸事件帳』のフォルダ画像です
▼(一括ダウンロード) - 上記のシナリオを一括ダウンロードします

 
サイト製作:倭野仲人(わのなかひと) (緊急連絡先:oedo_jikencho●yahoo.co.jp)